阪神2年目ロハスはオープン戦打撃サッパリ…今季の虎打線は「6番」が最大のネック
4番争いも気になるところだが……。
4日の楽天戦。4番・右翼でスタメン出場した阪神の佐藤輝(22)が4打数2安打1打点と躍動した。これでオープン戦は11打数5安打、打率.455。4番を争う大山(27)は同11打数無安打と結果が出ていないが、2月は実戦9試合で打率.292、1本塁打。結論を出すのはまだ早いだろう。
打線で最も懸念されるのが来日2年目を迎えるロハス(31)の状態だ。
もっかオープン戦は8打数1安打、打率.125とサッパリ。「7番・左翼」で出場したこの日も、3タコ、2三振だった。
ロハスは昨季、60試合で8本塁打、21打点、打率.217と不調だったが、コロナ禍により一軍に合流したのは5月上旬。調整、準備期間が短く、対応に苦慮した面もあっただろう。しかし今季はキャンプ初日から参加。言い訳できないシーズンになる。
「阪神のネックは6番打者です。昨季、開幕から快進撃を続けていた際は、1番近本に始まり、3番マルテ、4番大山、5番サンズ、6番佐藤輝の並びで打線がつながった。これがベストオーダーという声はチーム内外で多い。サンズが昨季限りで退団し、矢野監督は4~6番を大山、佐藤輝、ロハスの3人に託したいのですが、ロハスは今の状態を見ても昨季同様、タイミングの取り方に苦慮しているし、大幅な上がり目は見えてこない。いっそのこと、生きのいい中堅、若手選手を積極的に使うべきです。ただでさえ、新型コロナの影響で二軍戦が中止になるなど、実戦の機会も減っている。幸い、江越や小野寺は元気がいい。先が見えない助っ人ではなく、彼らに多くの経験を積ませるほうがチームの底上げにもつながるはずです」(阪神OB)
実際、井上ヘッドコーチも左翼争いについて、「糸井も頑張っているし、江越や小野寺もいいものを見せてくれている」と話している。
ロハスの年俸は約2億6000万円。高年俸選手だけに、使わざるを得ない部分もあるにせよ、開幕まで残された時間は長くない。