HOT Interview
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「『広辞苑』をよむ」今野真二氏
1955年に初版が刊行、2018年に第7版が刊行、この「10年ぶりの改訂」は大きな話題となった。 本書は歴史ある辞書「広辞苑」を「よむ」楽しさを伝える書である。 「Aという言葉の語義を…
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「温泉博士が教える最高の温泉」小林裕彦氏
「寒いこの季節こそ温泉へ!」と奮発して予約した豪華な温泉宿。でもその温泉、ほんとに効果あり? もしかしたら、塩素たっぷりの温水プールと同じ? そんな疑惑をバッサバッサと斬りつつ、本物のかけ流し温泉を紹…
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「私は本屋が好きでした」永江朗氏
2019年の日韓関係は過去最悪の状態だった。こんな時、目につくようになるのが、いわゆる「ヘイト本」だ。本屋の一角で、韓国を差別する言葉を並べ立てた本が平積みにされている光景を目にした人も多いはずだ。…
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「8050問題」黒川祥子氏
61万人以上。内閣府が昨年発表した40代以上の「中高年ひきこもり」の推計数は、若者のそれを上回った。発表に続くように起きた2つの事件、川崎登戸の通り魔と、練馬の元農水事務次官による長男殺害事件により…
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「毒親介護」石川結貴氏
「介護は家族関係をむき出しにします。親と子の関係だけではなく、きょうだいや夫婦関係においても、これまで蓋をしてきた問題や過去が噴出してしまうものなのです」 ましてや毒親の介護の現場ではどれほど…
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「教養としての『国名の正体』」藤井青銅氏
「オーストラリア」と「オーストリア」。なぜ国名が似ているのか、疑問に思いつつ放置して分からずじまいという人も多いのではないか。来年はオリンピックイヤーで、世界中の国々から多くの人がやってくる。そんな年…
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「カニという道楽」広尾克子氏
カニがおいしい季節がやってきた。今や冬の味覚の代表格だが、実はカニがこれほどまでにもてはやされるようになったのは、そう古い話ではないらしい。 「関西人の私は若い頃から毎年、福井などにカニを食べ…
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「奥東京人に会いに行く」大石始氏
「東京」というと、近代的で華やかな銀座や賑やかな浅草を思い浮かべるが、山梨県との境にある奥多摩にはまるでマチュピチュのような空中集落が存在し、東京都の島である新島では悪霊がさまよう日があり、島民は早く…
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「民主主義は終わるのか」山口二郎氏
「『桜を見る会』の問題がここまで大きくなるとは、与野党とも予想していなかったでしょうが、嘘に嘘を重ねる、増長した安倍政権のいつものやり方が招いた当然の結果なんです。自民党の歴史を見ても、こんなデタラメ…
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「『姐御』の文化史」伊藤春奈氏
強くてカッコいい女性は日本にも昔からいた。そして、老若男女の人気を集めてきた。それが〈姐御〉である。 「ここ数年、『ワンダーウーマン』など、強い女性を描いた映画や小説が注目を集めていますが、ロ…
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「銀行ゼロ時代」高橋克英氏
ネットで送金をし、スマホで支払いをし、コンビニなどのATMで現金を引き出すのが当たり前の時代。銀行の店舗がなくても困らないという人は少なくないだろう。 「多くの銀行が店舗機能の見直しや統廃合を…
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「介護のうしろから『がん』が来た!」篠田節子氏
20年以上にわたり“通い介護”してきた認知症の実母が老健(介護老人保健施設)へ入所した直後に、自身の乳がんが発覚。治療法や病院選び、母の世話問題、仕事はどうなる、そして母の今後の入所先は? 選択と決…
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「こども六法」山崎聡一郎氏
動物やキャラクターのイラストを使い、やさしい言葉で子ども向けに法律を解説した本書。発売から2カ月で異例の15万部を突破し、一時は書店で品薄状態が続いたという話題の書である。 「小学生のときに、…
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「読書会入門 人が本で交わる場所」山本多津也氏
「初めて参加する人の多くは、最初は不安だったと言います。けれど多くの人が『猫町倶楽部』にハマってくれて、13年続けてこられました」 2006年、4人でスタートした読書会は、今や名古屋を拠点に全…
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「高いワイン」渡辺順子氏
今やすっかり身近なアルコールとなったワイン。しかし、その奥深さから「イマイチ分からない」と感じている人も多いだろう。 本書は、ベストセラー「教養としてのワイン」の著者による高級ワインの紹介本…
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「本当の貧困の話をしよう」石井光太氏
今、日本人の7人に1人が「貧困層」に該当する時代である。そう聞いても、ピンとこないかもしれない。日本は経済大国で、自分もそこそこ稼いでいるし、子供たちにも不自由はさせていない。貧困などとは無関係であ…
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「本屋がアジアをつなぐ」石橋毅史氏
「今年7月ごろ、『香港の書店から中国政治の批判本が消えた』と報道する日本のテレビ番組がありました。でも僕がその直前に見てきた限り、そんなことなくて。あちこちの本屋が『ここまでならセーフじゃないか』と様…
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「国運の分岐点」デービッド・アトキンソン氏
中小企業経営者が血相を変えそうな提言のオンパレードだ。本書は、長期停滞が続く日本経済の現状を緻密なデータ分析で解き明かし、日本再生に向けた突破口を示していく。 「世界一のスピードで少子高齢化が…
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「国家の統計破壊」明石順平氏
「アベノミクスの失敗を隠すために、政府は統計をごまかし始めました。『賃金』と『消費』という、国民に最も関係の深い統計において、数字が操作されています」 本書は基幹統計が都合よく操作されている実…
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「売り渡される食の安全」山田正彦氏
2018年4月1日、安倍政権は多くの国民が気づかぬまま、とある法律を廃止させた。その法律とは、「種子法」。本書では、TPP反対運動を担ってきた元農林水産大臣の著者が、種子法廃止によって日本の農業と日…