エンゼルスは負けてばかり…それでも市場価値が高い「4つの理由」
アート・モレノがエンゼルスを売却する意向を示したことは、予想外の出来事として球界関係者に大きな衝撃を与えた。
■オーナーが身売りを公表
しかし、本拠地であるアナハイム市との関係の悪化や、妻子が球団経営に積極的な関心を持たない現状を考えれば、モレノが球団の先行きに不安を覚えたとしても不思議ではない。
経済専門誌「フォーブス」の査定は、2022年3月時点でのエンゼルスの価値を22億ドルとする。これは全30球団中、第9位となる高い評価である。
かつて自らの経営する屋外広告専門のアウトドア・システムズを80億ドルで売却し、富豪の仲間入りをしたのがモレノだ。それだけに市場の動向への鋭敏な感覚を働かせ、経営者の視点から自らを取り巻く環境を分析し、「今が手放す好機」と判断することは大いにあり得る。
だが、昨季までの10シーズンのうち7回の負け越しを記録し、成績の面では不振ともいえるエンゼルスの球団としての価値が高いのはなぜか。