著者のコラム一覧
鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大准教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部准教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

スポーツ界はロシア人排除の動き…大リーグが「ウクライナ問題」に傍観者でいられる理由

公開日: 更新日:

 今年2月にロシアによるウクライナへの侵攻が始まると、スポーツや芸術の分野からロシア人を排除する動きが広まった。

 北京パラリンピックからロシア選手団が排除されたことや、世界的な指揮者でロシア人のワレリー・ゲルギエフがミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を解任され、ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団も全ての関係を解消することを公表した。

 前者については、一度は国際パラリンピック委員会が参加を認めながら、各国の選手や競技団体などの反発を受けて決定が覆り、後者についてはロシア大統領のウラジーミル・プーチンとの親密な関係が問題視された結果であった。

 また、最近では今年6月に開幕するテニスのウィンブルドン選手権について、主催者であるオールイングランド・クラブがロシアと友邦ベラルーシの選手の出場を禁止した。

 これらは、いずれも文化的な側面からロシアに制裁を加えようとする措置の一環となる。

 それでは、米国のスポーツ界の場合はどうだろうか。

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