メジャーリーグ通信
-
ドジャースは社会貢献でも他球団を圧倒 LAの発展に6000万ドル超も投資してきた
ドジャースが木下工務店などを傘下に持つ木下グループとパートナーシップ契約を締結した。 これまでに日本企業6社と契約しており、大谷翔平と山本由伸という2人の日本人選手を擁するドジャースがその恩…
-
大リーグ選手会副委員長ブルース・マイヤーの解任問題は今後の労使交渉を左右する
今年3月、大リーグ選手会の一部の執行役員が、副委員長のブルース・マイヤーの解任と元選手会の弁護士であったハリー・マリノの起用を、委員長のトニー・クラークに求めた。 マイヤーは2018年にNH…
-
米国の謝罪文化は「謝らないと次に進まない日本」とは違う 大谷翔平の会見でも浮き彫りに
謝罪のあり方は、しばしば日米の文化の違いのひとつとして語られることがある。 訴訟大国と称されるように、事案の大小を問わず訴訟が頻繁に行われるのが米国だ。そのため、謝罪がその後の裁判で不利な証…
-
勢い増す米国スポーツ賭博の歴史…2018年の連邦最高裁の判決がターニングポイントに
大リーグの球場には、世界に冠たる大企業から地域に根差した会社まで、さまざまな業種業態の事業者が広告を出している。 最近、特に観客の注目を集めるのがスポーツ賭博の運営企業の広告である。 …
-
米大統領選とメジャー公式戦での始球式 トランプはやらずに落選、バイデンは…
現地時間3月5日、米国・共和党が15州で大統領選挙の予備選挙を行い、前大統領のドナルド・トランプが14州を制した。対立候補で元国連大使のニッキー・ヘイリーはバーモント州のみの勝利にとどまり、選挙戦か…
-
韓国で初の公式戦を行う大リーグの思惑…背景に高校球児わずか「約3600人」の惨状
大リーグ機構は2017年にソウルに事務所を開設して以来、韓国での野球の普及に向けた取り組みを本格化させている。 そして、一連の施策の最初の仕上げとなるのが、今年3月の公式戦(ドジャース対パド…
-
メジャーリーガーの五輪派遣解禁を阻む「機構」vs「選手会」の対立構造
オリンピックに対して大リーグが一貫して冷淡な態度を示している。 理由は明快で「真の世界一を決めるのはワールドシリーズであって、オリンピックではない」という考えがあるからだ。 【写真】こ…
-
薬物疑惑が左右した大リーグ「野球殿堂選考」…シェフィールドは500本塁打クリアも選外に
2024年の大リーグ野球殿堂入り選手が発表され、エイドリアン・ベルトレ、トッド・ヘルトン、ジョー・マウアーの3人が選ばれた。 殿堂入りの目安となる3000安打を記録したベルトレが選考対象1年…
-
大谷翔平とドジャース「能登半島地震への素早い対応」が示す日米の文化の差異
米国には身近な公共施設から大学の研究基金まで、個人や企業の名前を冠した施設や機関が数えきれないほど存在する。 2008年の大統領選挙では民主党の候補だったバラク・オバマがインターネットを活用…
-
大谷翔平が蘇らせたドジャースと日本球界「深い関わりの歴史」
ドジャースタジアムで行われた大谷翔平の記者会見の席上、編成本部長のアンドリュー・フリードマンが一人の日本人の名前を挙げた。“Akihiro Ikuhara”、すなわち生原昭宏である。 「アイク…
-
マーリンズGMキム・アング氏の退団はメジャーリーグの「ガラスの天井」の厚さを物語る
「ガラスの天井」とは、女性やさまざまな少数者を一定の職位以上に昇進させない障壁のこと。その天井が存在するために生じる障害は、今なお、あらゆる場面で根深く残っている。 大リーグも例外ではない。か…
-
大リーガーはオフも危険と隣り合わせ…ヤ軍監督は現役時代、契約違反のバスケで怪我→解雇
感謝祭とブラックフライデーも終わり、米国内は一気にクリスマスの時季を迎える。 大リーグの選手にとっては、オフシーズンもなすべきことは多い。家族や友人たちと感謝祭を過ごし、クリスマスを迎えるの…
-
ドジャースは大谷翔平に788億円の条件提示? メジャー年俸高騰の裏に経営環境の劇的改善
2023年の大リーグはレンジャーズのワールドシリーズ初制覇で幕を下ろした。次に待つ大きな話題はFA選手の移籍交渉である。 今年のFA市場の最大の関心事は大谷翔平(エンゼルスからFA)の動向だ…
-
米球界を悩ませるイスラエルとハマスの軍事衝突 暴力や憎悪を否定する声明を出した裏側
今年10月7日に起きた、武装組織ハマスによるイスラエルへの奇襲は、侵攻の開始から20日以上を経た現在も解決の兆しが見えない。 自国に対する攻撃に徹底して報復することで、相手によるさらなる侵攻…
-
「入るのは簡単、出るのは難しい」佐々木麟太郎が選んだ米大学進学のプラスとマイナス
佐々木麟太郎(花巻東高)が米国の大学への進学を決めた。 しばしば米国の大学は「入るのは簡単だが、出るのは難しい」と言われる。実際にはさまざまな例外はあるとしても、確かに米国の大学の授業は日本…
-
混沌とする米国の大型ストライキの行方…“世界最強”MLB選手会の交渉力を左右しかねない
7月14日に始まった全米脚本家組合(WGA)と全米俳優組合(SAG-AFTRA)による63年ぶりの同時ストライキは2カ月がたった現在も進展がなく、2007年から08年にかけて3カ月に及んだWGAのス…
-
米国で最高気温40度超えの地域が続出…「記録的猛暑」が米球界に与える“2つの影響”
今年の7月は世界の観測史上最も暑い1カ月となった。 特に7月6日は世界の平均気温が観測史上最高の17.08度を記録し、国連事務総長のアントニオ・グテレスが「地球の沸騰化」と警告したほどだ。 …
-
米独立リーグで導入された「指名代走」制度は野球の魅力の向上に寄与するか
一塁から三塁までの各ベースを3インチ(約7.6センチ)拡大させ、極端な守備を禁止する措置は、投手が球を受け取ってから投球動作に入るまでの時間を制限したピッチクロックとともに、今季から大リーグで導入さ…
-
贅沢税問題が示すエンゼルスオーナーの本気度 再び積極的に球団経営を行う理由を見いだした
今季の大リーグのトレードは、マックス・シャーザーとジャスティン・バーランダーという現在の球界を代表する投手を擁していたメッツが、前者をレンジャーズに、後者をアストロズに移籍させ、大きな話題となった。…
-
大リーグを悩ませる学生ローン問題 バイデン政権の“返済免除”政策に連邦最高裁がNO
「中間層の復活」はオバマ政権時代に主張され、現大統領のバイデンも政権の根幹に据えている政策だ。 バイデン政権が学生ローンの返済の一部免除を重要な政策としたことは、やがて次世代の中間層となるはず…