インディアンスが来季から「ガーディアンズ」に改称する背景
世界大恐慌の直接の契機となった1929年の「ブラックサーズデー」、米国の財政赤字と貿易赤字の先行きを懸念して起きた1987年の「ブラックマンデー」と「ブラック」と名の付く曜日は世界経済と深く関係する。
一方、11月第4金曜の「ブラックフライデー」は、10月のハロウィーンと12月のクリスマスの間をつなぐとともに、米国におけるクリスマス商戦の幕開けを告げる重要な一日となっている。
前日の感謝祭は休日で、州によっては11月第4金曜も休日となっている。家族がだんらんし、あるいは一家そろって買い物に出掛けるこの日は人々の購買意欲が高まるため各店舗が黒字を記録するとされる。ブラックフライデーは「黒字になる金曜」の意だ。
コロナ禍が落ち着きを見せている日本でも、消費の促進のために各業界が「ブラックフライデー」を積極的に宣伝している。ハロウィーンが「仮装の日」として定着したように、2016年になって初めて登場した「ブラックフライデー」も、今後は「安売りの日」として日本で浸透するかもしれない。
だが、ヨーロッパからの入植者が先住民の助けを受けて生活の基盤を整えたことへの返礼として秋の収穫の時期に先住民を招いて行った感謝の祭りに由来するとされる感謝祭は、入植者による先住民への迫害と収奪という米国の歴史と不可分の日でもある。