三浦春馬主演作大ヒット 邦画の中国進出は「合作」が“突破口”
三浦春馬が主演している映画「真夜中の五分前」が、10月23日から中国で拡大公開され話題になっている。
そのスクリーン数はなんと約4000。日本の映画館の全スクリーン数が約3300なので、何とも驚きの規模だ。日本の俳優が主演した映画で、ここまで中国でスクリーン数が多いのは前代未聞である。
「世界の中心で、愛をさけぶ」などで知られる行定勲が監督した恋愛ミステリーだ。ただし、純粋な邦画ではない。中国との合作で、日本側の製作はアミューズが中心になって行った。
■「合作」なら国産映画扱いに
中国の映画界には、外国映画枠という制度があって、年間で約30本の外国映画の公開が認められている。これは国産映画の保護のためだ。もっとも、その枠のほとんどを占めるのが米映画で、年間でだいたい25本。あとの5本を他の国が分け合う。
近年、中国での邦画の公開は激減している。2年にほぼ1本ペースで、公開されたとしてもアニメが中心だ。邦画の実写作品が、中国で公開されることは少ない。