ただ、抜け道はある。中国との合作の場合は、外国映画枠からはずれ、国産映画扱いとなるからだ。「真夜中の五分前」がまさにそれにあたる。
今回の合作は、中国市場で事業を広げたいアミューズの芸能戦略の一環だろう。実際、三浦春馬はじめ、所属俳優は中国版ツイッター「ウェイボー」で情報発信をこまめに行っている。今回、三浦は上海などで舞台挨拶を行い、宣伝に一役買った。
中国の映画興行市場は、今や日本の2倍以上である。当然、日本映画界もここをめざす必要がある。その突破口は、やはり中国との合作を進めることだと思う。
(映画ジャーナリスト・大高宏雄)