窪塚洋介を「理由なきダイブ」と語ったジョニー大倉の転落事故
肺がんを患い62歳で死去したジョニー大倉さん。その人生でキャロルの解散に劣らないほど話題だったのは87年の“ダイブ騒動”だ。
生前自らを“不死身のロックンローラー”と称していたが、それはあの騒動があったから。ジョニーさんは87年10月、富山市のホテル7階から転落した。この事故で全治6カ月の重傷を負い、当時、「地上7階からのダイビング」と書いたマスコミもあったほど。だが、後遺症もなく、完全復活したのだ。
これに対して、泥酔が原因ではとか、さらにドラッグ疑惑まで飛び出す始末。だが、後日、本人が取材に応じ、「ベッドの上に立って窓を勢いよく開けたら、すべってそのまま落ちただけ」の事故だったと語り、「クスリをやってたと書いていた媒体もあったけど、それはない」ときっぱり否定した。
ちなみに、事故の報を聞き、いち早く見舞いの電話をくれたのは矢沢永吉で「『バカヤロウ』って言われちゃった。うれしかった」と語った。
そして、この事故が再び注目を集める事件もあった。04年の窪塚洋介の転落事故。横須賀市の自宅マンション9階から転落したもので、26メートルの高さから落ちてフェンスに衝突し、頭蓋骨の開放性骨折など深刻な傷はあったものの、奇跡的に助かった。
この件に関して、出版プロデューサーの高須基仁氏がジョニーさんに話を聞いたのだが、「理由なきダイブ。その“衝動”もわかる」と語った。
不死身のロックンローラーは今ごろ、天国で安らかな眠りについているに違いない――。