岡田有希子と同期 花の84年組アイドル田中久美さんの引退後
同じ67年生まれの岡田さんとは所属事務所こそ違ったが、84年春とデビューはほぼ同時期。加えて堀越高校のクラスメートでもあった。
「他にも本田美奈子チャン、南野陽子チャン、長山洋子チャン、桑田靖子チャンなんかがいて、一番親しかったのがユッコ。自殺する1週間前に電話があって、4日後の渋谷公会堂でのコンサートに誘われたのが最後の会話でした」
12年4月8日の27回忌。田中さんが岡田さんの自殺現場となった東京・四谷3丁目交差点の追悼イベントに赴くと、100人を超すファンが献花・黙とうを捧げていた。
「ユッコはファンの心の中でまだまだ生きてる!そのことに感激、番組でユッコの曲を使うことに決めました。元気で天真らんまんなユッコを思い出しながら、彼女の分まで楽しく有意義な人生にしたいとマイクに向かってます」
■高校卒業と同時に芸能界を引退
さて、田中さんは高1だった83年8月、「ホリプロタレントスカウトキャラバン」で優勝。堀越高校に転校し、翌年3月、「スリリング」でデビューした。印象的なパッチリした瞳から、キャッチフレーズは「きらめきEyeteen」。しかし、その後に出した3枚のシングルがパッとしなかったため、ガールズバンドを目指したい田中さんと、バラエティー路線に切り替えを図ろうとした事務所とで折り合いがつかず、高校卒業と同時に芸能界を引退、地元に戻った。