ドラマ「学校のカイダン」広瀬すず “第2の能年”でなく超新星
【連載コラム 碓井広義の「TV見るべきものは!!」】
「学校のカイダン」(日本テレビ系)が終盤に入り盛り上がってきた。
名門高校に編入したツバメ(広瀬すず)だが、内実は一部の生徒が支配するトンデモ校だった。彼らの策略で生徒会長にされた彼女をサポートするのが謎の青年・雫井彗(神木隆之介)だ。ツバメに学校改革のヒントと、説得力のあるスピーチ(演説)を伝授していく。
まずヒロインの武器が言葉(演説)で、背後にスピーチライターがいるという設定が新機軸だ。毎回、熱い演説によって周囲の気持ちを動かしていく。先週も生徒を抑圧する教師(生瀬勝久)に向かって、「どうせ無理、なんて言葉はいつでも学べる。だったら無理じゃない可能性を教えて欲しい!」と訴えていた。
一方、舞台が学校なのに授業や部活といった日常シーンが皆無で全体が虚っぽいとか、神木の演じるキャラが「リーガルハイ」の堺雅人に似ているとか、ツッコミどころはあるかもしれない。しかし、これは広瀬すずを見るためのドラマだ。