”和製BB”片山由美子さん 今はラジオを通じ声で男性魅了
さて、片山さんは東映児童演劇研修所出身。前記の「ジャイアントロボ」などを経て、68年、第12期東映ニューフェースに選ばれ、とくに当時の売れっ子、石井輝男監督に可愛がられた。
「石井監督は69年に7本撮影され、ワタシは『徳川いれずみ師 責め地獄』『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』『やくざ刑罰史 私刑』『異常性愛記録 ハレンチ』『明治・大正・昭和 猟奇女犯罪史』と5本に出た。今じゃとても信じられないわよねえ」
その後、「温泉こんにゃく芸者」「ポルノの帝王 失神トルコ風呂」「女囚701号/さそり」などの映画に出演する一方、69年から放映された「プレイガール」では番組終了の74年9月までレギュラーを務めた。
「地方ロケが多くて、とっても楽しかったな。ただ、5年も同じ番組に出てると、どうしても“イロ”がついちゃって。で、他のドラマからなかなか声がかからない。新宿・歌舞伎町でミニクラブのママをやってた時期もあるわ」
また、大阪に居を移し、ミナミでクラブ「プレイガール」を経営するかたわら、舞台をメーンに活動。85年には神戸サンテレビの深夜バラエティー「おもしろ大作戦」で名司会者ぶりを発揮した。
「実は少しずつだけど、女優の仕事も再開してるの。去年10月にクランクインした『Kyodai』って映画を目下撮影中。予算的に問題があって、一気に製作できないという難点はあっても、絶対に面白い映画に仕上がるはず。公開を楽しみにしてて」