お酒はTPOが大事…洞口依子さんが語る“嗜み”へのこだわり
個性派女優であり、エッセイストとしても知られる洞口依子さん。「お酒は、そこそこ……」と控えめに話すが、うかがえば、知識は豊富、さまざまなシチュエーションで楽しんでいる……。
お酒の原体験というと、やはり父が自宅で楽しんでいたビールやウイスキーですね。品の良い飲み方で悪酔いしたのを見たことがなかったせいか、お酒に対する“免疫”はその当時にできたと思います。
ただ、20歳になって解禁になっても、最初はそんなにおいしいとは思いませんでしたね。味が分かりだしたのは1、2年経ってから。映画テレビ業界や音楽関係、出版業界の先輩や年上の方に、あちこちの名店に食事に連れていってもらい、少しずつ覚えたり気づかされたりしたんです。
「そば屋での長居は禁物。酒を飲むならお銚子2~3本程度」といった粋な飲み方や、ホテルのバーでのマナー、ワインと食事との絶妙な相性……。それらは「いかにおいしくお酒を楽しむか」の薀蓄でしたから、知識が増えただけじゃなく、知らぬ間にお酒に対する好奇心が強くなっていきましたね。