ピンク映画が新展開 「R15+」版を製作&一般映画館で公開
先ごろ、ロマンポルノの“復活”が話題になったばかりだが、昔懐かしいピンク映画も新局面を迎える。老舗の大蔵映画が一般映画館向けのピンク映画を製作することを明らかにしたのだ。製作のスタイルはこんな具合――。
まず、ピンク映画の企画を1つ立ち上げる。そこから18歳未満は見られない〈R18+〉と、15歳以上なら見ることができる〈R15+〉の2バージョンを作り、おのおの別々の映画館で公開しようというのである。
前者は成人映画なので当然だが、成人映画館で公開。後者は濡れ場シーンをコンパクトにしてドラマ部分を充実させ、〈R15+〉版にして一般館で公開する。
面白い試みだと思う。昔、ピンク映画を見まくった多くの人は、今はまったく成人映画館に通わなくなった。そんな成人映画館に行かなくなった人が再び、ピンクを一般館で見るいいチャンスとなるだろう。
濡れ場シーンを少なくする〈R15+〉版とはいえ、ピンク映画に変わりはない。ピンクは低製作費ゆえ安っぽいかもしれないが、いわく言い難い淫靡さが大きな魅力であり、〈R15+〉でもそれが損なわれることはないだろう。