芸能の価値観伝授 はしのえみを育てた“父親”萩本欽一の至言

はしのえみさんが萩本欽一氏に出会ったのは１７歳の時（Ｃ）日刊ゲンダイ

　この１０月上旬、第１子が誕生予定のはしのえみさん（４１）。芸能界を目指して鹿児島から上京したのは１６歳の時。その１年後に出会った萩本欽一さん（７６）の厳しい稽古とともに成長してきた。

「自分の好きなこととやりたいことは違う場合が多いから、まず自分に向いてることを見つけた方がいいよ」

　欽ちゃん劇団に入って間もなく、私は欽ちゃんにこう言われました。

　その頃はまだ、右も左もわからない時でしたから、目標というか、少し将来が見えてきたように感じたものです。

　入団は勝俣州和さんらのアイドルグループ「ＣＨ－ＣＨＡ」の妹ユニット「ＣＨＵ－ＣＨＵ」結成のオーディションがきっかけでした。稽古場は三軒茶屋にあって、団員は１００人ほど。“毎日がオーディション”がモットーでしたから、ダンスにしてもお芝居にしても、少しも気が抜けませんでしたね。

　稽古中、欽ちゃんが口癖のようにおっしゃってたのが「他の人と同じことしてたら、ダメなんだよ」「毎回同じことをするな」。