「ダッシュ勝平」「F」がヒット 六田登さんが語る漫画家人生
週刊誌の連載は60歳の少し前にやめたとか。
「体力的にきつく、緊張を保つのが大変だし、目も相当悪くなっちゃって。今はパソコンで拡大して描けるからいいですよ」
六田さんは早くから漫画の執筆にパソコンを取り入れ、現在は自身のホームページを持ち、ツイッターで4ページ読み切り漫画を週1回ほどアップもしている。
「ツイッターは学生に勧められて始めました。8000とかリツイートされることもあって、ハマッてます」
学生に勧められた、とは?
「53歳から58歳まで京都精華大学マンガプロデュース学科で特任教授を務め、2週間に2日、創作とデジタルの授業を受け持ってたんです。4、5人の教え子がプロデビューしましたよ」
それにしても六田さんの世代で、パソコンで描いている漫画家って少ないんじゃ……?
「そうですね。取り入れたのは、仕事部屋の机に縛りつけられてるのがイヤになったのがきっかけ。30代は週刊誌2本、隔週誌1本、そのほか読み切りもあって、ベッドで寝た記憶がほとんどない。そんな生活が10年ぐらい続き、これはもたないな、と思った。パソコンで描いてデータ入稿すれば、もう少し自由になれるだろうと、36歳の時、マックを使い始めました。当時は周りの環境がついてこなかったりで、何年かやめちゃって、大学で教え始めるまで中断してましたけど」