歌詞に秘密あり 伊藤咲子40年前の歌が今なぜか注目のワケ
17日に発売された伊藤咲子(57)の新CDが教育関係者の間で話題になっている。注目されているのは、新CD「プルメリアの涙」のカップリング曲「たそがれに愛をこめて」の方。
実はこれ、伊藤が“アイドル全盛”だった1976年、「想い出のセンチメンタルシティイ」のB面として作られた曲。大ヒットとなった「きみ可愛いね」と同じ年に発売された曲だが、失礼ながらそれほどヒットした記憶がない。それが40年の時を経た今、どうして?
「秘密は歌詞(作詞・阿久悠)の内容にあります」というのは音楽関係者。
詞はこんな具合だ。
〈もうすぐみんな ちりぢりになり こんな話も出来なくなる(中略)もう誰もここへ来なくなるでしょう〉
「当時は“卒業ソング”と思われていました。ところが、それだと“もう誰もここへ来なくなる”がつじつまが合わなくなってしまう。好きな者同士が勝手に集まればいいだけですから。そこで出てきたのが“実はこの学校は廃校になるのでは?”という解釈。ちょうど現在は少子化の影響を受け、全国で小中学校の統廃合が相次いでいます。そんな学校の関係者がこの歌に目をつけ、廃校する学校の記念曲としてCDを流したり、生徒全員で歌ったりしているのです」(前出の関係者)
新CDには八千代少年少女合唱団とコラボした合唱バージョンも入っている。これを聞いて、ありし日を偲ぶもよし、生徒全員で歌うもよし……。