ドラマ評価じわり 嵐・大野に試される“高視聴率男”の本領
「世界一難しい恋」(日本テレビ系)で初めてラブロマンスに挑戦した嵐の大野智(35)への評価が定まらない。
初回放送後には「大野君が社長に見えなさすぎ」「演技が『怪物くん』の時と同じ」「嵐ファンだけが喜ぶドラマ」など批判的なものが多かったが、3話目あたりから「セカムズ」という略語が定着し始め、評価が上がりだした。恋愛初心者の鮫島零治社長(大野)が恋の告白をする第4話になると、「共感しまくり。早く次が見たい」「鮫島社長の告白、可愛すぎ!」などの好意的な反響が過半を占めるようになってきた。
だが視聴率が伴わない。初回放送が12.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)とまずまずのスタート。2回目以降も、12.9%、13.1%とジリジリと数字を伸ばしたと思ったら、第4話は12.2%とダウンするなどブレークできないでいる。
「12%台という数字は最近のドラマでいえば決して悪い数字ではない。でも今作は、裏番組で常に競合してきたフジがドラマ枠から撤退したこともあり、日テレとしては良い数字が取れると踏んで、視聴率を取りにいった。実績がある大野に加え、NHK『あさが来た』で高視聴率を取った波瑠、さらに、小池栄子や清水富美加など脇も固めて臨んだのにどうして……というのが局側の気持ちでしょう」(テレビ関係者)