“美声”の元大関 増位山太志郎さんが感謝する2人の恩師
これは売れた。120万枚を超えるミリオンセラーです。その後も年2枚のペースで新曲を出し、一番のヒット曲「そんな女のひとりごと」をリリースしたのが77年8月25日。作詞は木未野奈先生です。この方はネットで調べてもどんな人かよくわからないと思いますよ。だって曽根さんのペンネームですから。そんなちゃめっ気もお持ちでした。
■「増位山は歌ばっかり歌ってる」のやっかみ
これは年をまたいでロングセラー。おかげさまで130万枚超を記録して78年の日本有線大賞・有線音楽賞とベストヒット賞を獲得。辞退させられたけど、紅白歌合戦からのオファーもありました。
やっかみ? あったあった。どこに行っても「そんな女の」が聞こえてくるでしょ? だから「増位山は歌ばっかり歌ってる」って誤解されてね。有線放送とかラジオの音楽番組で皿(レコード)が回ってるだけで普段は相撲で忙しい。私なりに稽古に打ち込んでいたけど、そうは思われてなかったようです。
ただ、退職してからも歌手でいられるのは生みの親・小島さんと育ての親・曽根さんがいてくれたからこそ。ともに鬼籍に入られていますが、ご恩を忘れずに歌い続けていこうと思っています。