リオ五輪でも大ヒンシュク 日本インタビュアーの低レベル
「メダルへの思いは強かったですか?」
五輪は4年に1度の大舞台、あまりにも愚問である。これは8日(日本時間9日)、女子柔道57キロ級の松本薫(28)が銅メダルを獲得した直後のインタビュアーの質問だ。ロンドン五輪に続き連覇を目指していた松本にとって、第1目標はもちろん金メダル。メダルへの思いは強いに決まっている。
こんなこともあった。女子400メートルリレーの決勝に出場した日本チームは8位でフィニッシュ。レース直後、内田美希(21)、池江璃花子(16)に続いて第3泳者を務めた山口美咲(26)にマイクを向けたアナウンサーが「初めてのオリンピック決勝でしたが」とやったのだ。
今大会での現役引退を決めていた山口はすでに涙目だったが、「えーっと……(五輪も決勝も)2回目なんですけど、北京のときに1回経験しているんですけど」とボー然だった。山口は北京の舞台で4×200メートルリレーの決勝に進出している。現役最後の大舞台で無知な質問者に水を差され、別の意味で泣きたかったに違いない。