“キャノン砲”が女性直撃 福山雅治ライブ事故はなぜ起きた
「福山雅治ライブでスタッフ眼球破裂の重傷」という衝撃的な一報に、ファンならずとも背筋が寒くなったのではないか。東京ドームで25日夜に行われた福山雅治(47)のコンサート中に起こった事故のことだ。
警視庁富坂署によると、事故があったのはコンサート終盤の午後9時10分ごろ。ステージ脇に設置された「キャノン砲」と呼ばれる発射装置から放たれたカラーテープが、42歳の女性スタッフの右目を直撃し眼球破裂の大ケガに見舞われた。テープはロール状で直径3センチ×幅2センチの大きさ。きらびやかなテープが空を舞うバラエティー番組でもお馴染みのド派手な演出だが、東京ドームという大きな箱だけにテレビのそれとは比べ物にならない14気圧という最大級にパワフルな仕様のものが使われていたという。
「ケガをした女性スタッフは、舞台演出を担当していた会社の人間。事故直後に病院に搬送されましたが、公演終了間際で異変に気づく観客はいなかったようです」(捜査関係者)
■小さな事故は日常茶飯事
富坂署は業務上過失傷害の疑いもあるとみて、演出を担当していたライブ関係者らに事情を聴いている。福山が所属するアミューズの公式サイトには〈日頃より安全には十分配慮してライブを催行しておりましたが、今回の事故を受けまして、今後このような事故が起こらないよう今まで以上に注意し、より一層の安全管理を行っていく所存でございます〉などと謝罪文がアップ。26日のコンサートも予定通り開催された。もっとも、「アミューズで福山雅治とサザンオールスターズのコンサートを担当するチームには日本最高レベルの技術とスタッフが結集している。それだけにありえない事故というしかない」とは、コンサートの演出事情に詳しい関係者だ。こう続ける。