俳優で名司会者だった柳生博さんは八ケ岳で“第二の人生”
1981年から足かけ13年、お茶の間で人気を博したテレビ朝日系の「100万円クイズハンター」。柳生博さん(79)は俳優からバラエティー番組に進出、名司会者として親しまれた。「ハンターチャンス!」の決めゼリフが懐かしいが、今どうしているのか?
■高原リゾートは従業員50人の大所帯
山梨県北杜市、八ケ岳南麓の森の一角。JR小海線(八ケ岳高原線)の甲斐大泉駅から車で4分弱の「八ヶ岳倶楽部」を訪ねると、白髪の柳生さんに迎えられた。
「ここは僕ら家族が1989年にオープンしたレストラン兼ギャラリースペースなんだ。もともとは忙しい俳優稼業の中で、子供たちと一緒に過ごす時間を大事にしたいと思い、76年に山荘を建てたのがきっかけでね。毎週末、通ううちにここが気に入っちゃって、とうとう2年後に引っ越したんです。そして、11年後には店まで開いたってわけだね」
以来、生活の拠点をこの地に置き、仕事の都度、ここから現場に向かっているのだという。
「やるからには中途半端じゃダメだからさ。家内(TVアニメ『ルパン三世』第1シリーズの峰不二子の声を担当した元女優、二階堂有希子さん)が紅茶の専門学校に通って、レストラン経営のイロハを習った本格派だよ。でも、それだけじゃ面白くないだろ? それで友人、知人の芸術家の作品を展示・販売するギャラリーも併設したんだ」