洗礼は鴻上尚史のダメ出し 筒井真理子さんの駆け出し時代
多くの才能が花開き、大行列をつくった80年代の小劇場ブーム。早大の演劇研究会から旗揚げし、一世を風靡した第三舞台の看板女優だったのが、筒井真理子さん(年齢非公開)だ。始まりは青学から早大に入り直しての「襲撃」で……。
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「おい、静かにしろ! 落ち着け」って、団員2人に羽交い締めにされて追い出されました。大隈講堂前にきたな~いテントがあって、ダダダッて走っていって「入れてください」と言ったら、本番中の楽屋だったんですね。
中学はブラバン、高校時代はフィギュアをやってて、将来はカウンセラーになりたいなあと思ってました。特別お芝居をやりたいと思っていたわけじゃないんです。たまたまベケットの「ゴドーを待ちながら」をモチーフにした第三舞台の舞台を見たら、いきなり「おまえら無料だからって見にきやがって」と言って客席ともどもドッカンと笑うわけですよ。鴻上さんがゴドーを「後藤さん」と名付けて待っている姿といい、うわぁ面白いなあって。しかもポップなんで、ちょっとできるんじゃないかなと思っちゃった。