漫才師・今くるよが感激した故・天知茂氏からのオファー

公開日: 更新日:

 多分、裏方さんの小言を天知さんが耳にされて、怒鳴るんやなく、現場を見せて悟らせたんやと思うんです。それからは私らもその列に加わらせてもらいましたけど、そうやって袖に立つと、舞台が役者と裏方さんのチームプレーや、見えんところでも努力を惜しんだらアカンということを教えられましたね。

■いいとも!の「テレフォンショッキング」にも出てくれた

 それから3年。漫才ブームが来て、おかげさまで昼も夜もわからんぐらいに大忙しになってね。私らは京都出身なんで、81年やったかなあ、旧京都花月で初リサイタルをしたんです。漫才、トークショー、吉本新喜劇の3部構成。そしたら新喜劇の前に、客席中央奥の扉がいきなりパーンと開きましてね。ピンスポットが当たって私ら目ん玉ひっくりかえるぐらいビックリ。天知さんが来てくれはったんです。

 そんなん聞いてませんもん。これまた夢やないか、思いました。そして付き人のイケメン3人と颯爽とステージに上がるや、「これからも今いくよ・くるよをよろしくお願いします」と挨拶して、サッと帰らはった。まさに「疾風のように現れて疾風のように去っていく」。カッコええんですよ。しかも東京からわざわざ来てくれはって、ギャラも交通費も請求なし……。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出