世界戦17連敗阻止 ボクサー工藤政志さんは年商2億円社長
プロボクシングの日本人世界チャンプは現在、男子8人・女子7人。団体が乱立気味とはいえ、ボクシング人気は復調したと言っていいだろう。だが、1978年には日本人選手が世界タイトル戦16連敗、泥沼に沈んでいた。そんな中、17連敗を阻止し、王座に就いたのが工藤政志さん(65)だ。今どうしているのか?
■家族ぐるみで会社経営
「木材販売業を始めたのが79年の引退直後です。その後、一般住宅の建築やリフォーム、土地売買、住宅設備販売・施工、水道設備工事といった住宅関連の仕事を増やしてきまして、今は工務店業務がメーンですね。従業員は、社長の私と家内、長男夫婦、三男、そして社員1人の計6人。年商は約2億円です」
こう言うと、工藤さんは穏やかな笑みを浮かべた。
会ったのは、日本そばの名産地として知られる茨城県常陸大宮市の「工藤建材」。常磐道・那珂ICから国道を30分ほど北上した山あいにある。約600坪の敷地には本社事務所と作業所、倉庫や車庫が並んでいた。