街頭取材で磨かれた 羽鳥アナの“本音を引き出す”スキル
ご存じの方も多いでしょうが、羽鳥慎一さん(45)は日本テレビのアナウンサーでした。1998年に「ズームイン!!サタデー」の司会に、2003年2月に「ズームイン!!SUPER」のMCになりました。当時32歳。日テレの朝の看板番組である「ズームイン!!」のMCに若くしての大抜擢でした。このポジションの先輩は、徳光和夫さん、福留功男さん、福沢朗さんという、日テレの大看板と言えるアナウンサーが務めてきたもの。そうしたプレッシャーのかかる中で、生真面目にすべてをきちんとこなしていくタイプでした。
朝の番組は平日5日間、毎日放送されます。それは、精神的にも肉体的にも、とても厳しいもの。それを乗り越えていける精神力を求められるポジションが「ズームイン!!」の司会者です。イケメンでありながら、ガッツを内に秘めていたのです。
僕が一緒に仕事させていただいたのは、「24時間テレビ」。彼の総合司会の進め方は、大舞台を任されても決して驕らずに、できることを「誠心誠意」務め上げようという意識にあふれていました。11年の3月いっぱいでフリーに転身した後も、徳光さんをはじめとする先輩への心遣いが、ものすごくしっかりしていることを垣間見る機会がありました。