米でセクハラ告発続出も 沈黙する日本芸能界の深過ぎる闇
米ハリウッドの大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタインへの告発から始まったセクハラ問題がさらなる広がりを見せている。ケビン・スペイシー、ダスティン・ホフマン、スティーブン・セガールら人気俳優のかつてのセクハラ行為を被害者が続々と告発し、過去の“膿”が一気に噴出しているのだ。
翻って日本では具体名が挙がる告発こそないが、「共演女優とやらないでどうする」が石原裕次郎の口癖だったと週刊誌が報じるなど、セクハラという言葉がない時代からある種のハラスメントが常態化。かつては「女優を愛人にしたんじゃない。愛人を女優にしたんだ」とうそぶいた映画プロデューサーもいたように、芸能界の人間ならば身に覚えありの厳然たる事実のようだ。
「ある大物歌手が主演した国内配給メジャー作品では、ヒロインの女優と『一回だけ寝る』という約束があった。誰もとがめることなく、記者たちも一緒になって『さすが、大物だねえ』と。裕次郎さんじゃないけれど、やるのが当たり前というような風潮があり、周りがお膳立てして女優は黙って従うしかない。それを誰も問題視しようとしなかった。50年代の日本映画黄金期の話じゃなくて90年代の話ですよ」(映画関係者)