中でも、昨年は特に力が入っていた。初めて全国ツアーを行い、一年かけてみっちりとネタを練り上げていった。移動中の新幹線でも隣の席に座り、ネタ合わせを続けていたというエピソードからも、尋常ではない彼らの意気込みが伝わってくる。
昨年末の「M―1」決勝で和牛が披露した2本のネタは、技術的にも申し分なく、前半の内容がすべて後半の展開への伏線になっているという構成力も光っていた。
しかし、最終決戦で1票差でとろサーモンに敗れて、2年連続の準優勝に終わってしまった。悲運の“M―1戦士”は今年こそリベンジを果たせるのだろうか。