余命ゼロ宣告で錯乱 小西博之さんを救ったビールのミニ缶

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 翌日、冷静になると、芸能界の恩師、萩本欽一さんの言葉が脳裏をよぎりました。

「人生は50対50だよ。幸・不幸は交互にやってくる。人は悪いことがあれば嘆き、悲しみ落ち込む。落ち込んでもいいの。でも、不幸は拒絶せずしっかり受け止めなきゃならない」

 人気バラエティー「欽ちゃんの週刊欽曜日」のレギュラーに抜擢された82年当時、よく言われたものです。その真意が、20年以上経ってようやく分かった。

「よし、がんを治療して元気になった暁には『徹子の部屋』に出演し、ネタにしよう」。こう前向きに考えました。とはいっても、夜ひとりになると不安が募り、また泣いてしまう。ところが、そのあとでビールを飲むとまた気が楽になって安眠できたんです。

 かといって、たくさん飲もうとは思わなかったですね。ミニ缶でちょうどいい。これを手術のために入院する前夜、2月13日まで欠かしませんでした。格好の精神安定剤であり、睡眠導入剤だったんですね、きっと。

 2月16日、手術は無事成功。9日後には退院できました。そうなると缶ビールはいつものように冷蔵庫にあるのに、なぜか飲もうとは思わなかった。

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