無名時代の励みに 寺島進の心を打った北野武28年前の言葉

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 役者を志望してちょうど10年目の27歳。日光にあったテーマパーク「ウェスタン村」で月に10日ほどスタントマンの出稼ぎアルバイトをしながら年に数えるほどの役者の仕事をする修業の身でした。年収は100万円に満たず、住んでるのは笹塚のオンボロアパートの4畳半。毎月カツカツの生活です。ヤル気は人一倍あるけど、なかなか認められずにくすぶってる、そんな時でした。それだけに北野監督のその一言は、すごく励みになりました。今もまぶたの裏に28年前の光景がありありと蘇ります。

 北野作品に出演したのは90年8月公開の「その男、凶暴につき」に次いで「あの夏――」が2作目ですが、最初の時は渋谷スタジオで行われたオーディションを受けて、白竜さん扮するヤクザの手下役に選ばれたんです。そりゃあ、うれしかった。「その男――」は当代一のコメディアン、ビートたけしが手がける初の映画という鳴り物入りで、なんとしても共演したいって思ってましたからね。生で見たのは師匠である、殺陣の大御所・宇仁貫三さんの運転手として高倉健さんの主演映画「夜叉」(85年)のロケ現場に行った時。

 映画ではシャブ中のヒモ役ですが、その演技ってお笑いの(ビート)たけしじゃないんですよ。狂気じみてるというか、ギラギラした侠そのものでね。それに圧倒されて「いつか同じ作品に」と思ってたんです。それがようやく実現して少しでも“爪痕”を残そうと思いながらロケに向き合いました。

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