NHK松尾剛アナ 持ち味である“らしからぬ”発言を期待
診断結果は…【可】
先週の米朝首脳会談でNHKは特番を編成して瀧川剛史がMCを務めたが、16時50分の「ニュースシブ5時」の時間からは松尾剛と寺門亜衣子が特番を引き継いだ。松尾が「米朝首脳会談についてです。シンガポールから最新情報を伝えてもらいます」と仕切り、「史上初の米朝首脳会談。2人は何度も握手を交わしました」とテンポよく伝え始めた。
しかし、その後はやや期待外れ。重要なニュースを伝える際や少し驚いて質問する時の癖である、眉を吊り上げ、目を大きく見開く表情が見られ、松尾ならではの進行もありと思ったら、「この後は瀧川アナウンサーに伝えてもらいます」とバトン。なぜ、そのままやらせなかったのか。
筑波大卒で、95年に27歳でNHKに入局。宮崎放送局を経て東京勤務になり、「おはよう日本」の土日MCに抜擢される。髪を逆立てたオーバーアクションが「NHKらしからぬ」と評判になり、福岡に異動後2度目の東京勤務では「サタデースポーツ」「サンデースポーツ」を経て「シブ5時」に移った。
7日の特集は「ふるさと納税」。3年前、返礼品にパソコンを加えた長野・安曇野市は、8億円の増収分で病院やスーパーに送迎する乗り合いタクシーの運用など住民サービスを充実させている。総務省は「商品券や資産性の高い返礼品は禁止」の通知を出しているが、安曇野市は「メード・イン・アヅミノのパソコンだ」と、総務省通知もどこ吹く風だ。
松尾は「本来は国のシステムが間に入るべき」とコメントしたが、いわんとすることが明快ではなかった。奥歯にモノが挟まった言い方は松尾らしくない。持ち味であるNHKらしからぬ発言をお願いしたい。