お酌は一切させず 麻木久仁子さんが見たタモリの“別の顔”
■「目からウロコ」で飲めるようになったビール
お酒へのリスペクトでいえば、この方をおいて他にはいないんじゃないか? というのが三重の地ビールメーカー・伊勢角屋麦酒の鈴木成宗社長です。ビールをあまり好まなかった私が飲むようになった、そのきっかけをつくってくださった“張本人”ですからね。
本業は、室町時代から伊勢神宮のそばで続く老舗中の老舗、二軒茶屋餅角屋本店。ビール醸造に取り組みだしたのは1997年だったそうです。
社長は東北大学で微生物学を専攻しただけに、すごく研究熱心で学者肌なんですね。時間を惜しまず取り組んだ甲斐があって、これまでに国内外の権威のある賞をたくさん受賞されているのですが、社長はことビールとなると冗舌も冗舌。お尻を切らなかったら、丸一日でもビールのことを話し続けてるんじゃないかぐらいの勢いなんです。
その熱い熱い口調にほだされ、「私、ビールってダメなのよ」と言いながら飲んでみたら、「目からウロコが落ちる」ってまさにこのこと。とんでもなくおいしかったんです。