ドジャース山本由伸「2年目の進化」を後押しする客観的視点での自己分析
ドジャース・山本由伸(26)が日本時間11日、ダイヤモンドバックス戦に登板し、5回を4安打1失点1四球7奪三振。直球の最速は97マイル(約156キロ)をマークするなど、カブスとの日本開幕戦(18日=東京ドーム)に向けて順調な仕上がりを見せた。
デーブ・ロバーツ監督は4回2失点3三振だった前回5日のレッズ戦後、山本のオープン戦での投球について「三振を取るべき場面で取るなど、状況に応じた効果的な投球を続けている」と高く評価。メジャー2年目にして開幕投手の大役を任せた理由については「昨季終盤はエース級の働きだったし、今季は風格が漂っている」と説明した。
1年目の昨季は18試合に登板し、7勝2敗、防御率3.00。右肩の故障で約3カ月間の離脱を強いられたが、9月の復帰後は4試合で1勝0敗、防御率3.38。ポストシーズンは右腕フラーティー(現タイガース)とともにローテの軸を担い、4試合で2勝0敗、防御率3.86と好投し、4年ぶりの世界一に貢献した。
山本によれば、昨季はマウンドやピッチクロック(投球間隔制限)など、メジャーの環境に適応するのに精いっぱいだったそうで、「(2年目に入って)落ち着いて投げられるようになった。自分が投げた球が良いのか悪いのか、効果的なのかそうではないのかといったことを客観的に判断できるようになった」と自己分析している。