ドワンゴ創業者・川上量生<後編>イノシシのような剣幕で…
ニコニコ動画オリジナルの「反日作品」配信と討論番組の数々はネットのみならず多くのメディアの注目を浴び、賛否両論かなりの反響があった。現在、この英国制作作品はNetflixでも視聴可能である。地上波ゴールデン番組の何倍もの制作費を費やし「燃え上がる反韓・反中運動」に反日コンテンツの雨を降らせた川上さんのエネルギーと発想力に圧倒された瞬間であった。
最後にこんな話も。2016年12月に、ロシアのプーチン大統領が来日するにあたり、9月初旬「大統領単独インタビュー」交渉のため、私は単身モスクワに飛んだ。そして、明日帰国となる日の午後、大統領府から返事が来た。
「この提案と君たちのメディアには非常に興味がある。いまいろいろな案件で大変に忙しい。努力するが、万が一難しいとなっても後悔しないで欲しい。またの機会を待っていてほしい」。妙なニュアンスのメールだがNOとは言っていない。かすかな希望を持ったまま帰国した。
ある日、日本テレビに用事があった私はエレベーターの中のテレビモニターを見て愕然(がくぜん)とした。