2ケタ発進も…フジ月9「絶対零度」のブランド力に疑問の声
初回10.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区=以下同)の2ケタ発進を切ったのは、沢村一樹(51)主演のフジテレビ系ドラマ「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」(月曜21時~)である。月9の初回としては昨年7月期の「コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON」(16.3%)以来、4作ぶりの2ケタ超えとあって、スタートダッシュを褒めそやす声がかまびすしい。
そんななか「違和感があった」と話すのは、コラムニストの桧山珠美氏だ。「絶対零度」を冠した過去2作品(10年、11年放送)は、上戸彩(32)が主演を張り新米女性刑事の成長を描いていた。デカ仲間も北大路欣也(75)や杉本哲太(52)、山口紗弥加(38)といった面々が出ていたが、今作で継続出演しているのは、関ジャニ∞の横山裕(37)ぐらい。それだってシーズン2の最終話にちょろっと出ていただけで、お馴染みの顔とは言い難い。要するに、冠は同じでも主演の沢村はじめ、多くの主要キャストが初登板という“全くの別物ドラマ”なのだ。
「果たして〈フジの刑事ドラマ=絶対零度〉というブランド力がどれだけあるのか。『相棒』(テレビ朝日系)のように定期的に継続して放送してきたのであれば別ですが、7年前から一度も放送していないドラマに対し、視聴者がどれだけ思い入れがあるのか。ご新規ドラマとして打ち出した方が潔かったと思います」(桧山氏=以下同)