唐沢寿明「ハラスメントゲーム」 ドラマ界の傾向に一石も
視聴率は初回5.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、2話目は微増の5.5%と、決して高視聴率とはいえないのに、評価が圧倒的に高いのが唐沢寿明主演「ハラスメントゲーム」だ。テレビ東京が「働く人のための連続ドラマ」と銘打って、今春からスタートさせたドラマ枠「ドラマBiz」の3作目に当たる。
ネットの感想は「演技に引き込まれて夢中で見た」「結末で泣けた」「唐沢寿明の代表作になりそう」など、大絶賛が多数。ついにはテレビ東京の社長までが、定例会見で「皆さんにご覧になることをお勧めするドラマです。私も社長として、勉強になる」と言及したほど。
「視聴者やテレ東社長を感動させたのは、おそらく第1話のラスト。傘下のスーパーで起きた異物混入事件で唐沢が下した結論でしょう」と話すのはテレビ東京関係者。
ネタバレになるが、犯人はかつて店長に注意されたことを逆恨みした社員。その社員に対し唐沢は「(店長が注意したのは)あなたのようなクズ中のクズを見捨てず育てようとしたからです。間違っているのに注意すらしないことを『見殺し』と言う。その方がよほど残酷で、無慈悲なパワハラなんだ」と啖呵を切る。しかも、唐沢は、「今回は被害も出ていない。僕がのみ込めば会社は守れる」と、社長に真相を報告しなかった。