著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

「主人公が好き」と純粋に言える山本美月は気高いオタク

公開日: 更新日:

 山本は小さい頃からマンガやアニメに親しみ、特に「週刊少年ジャンプ」(集英社)や「月刊少年ガンガン」(スクウェア・エニックス)、「月刊コミックブレイド」(マッグガーデン)など、少年マンガが大好きだったという。

 自分でオリジナルのマンガも描いていた。2007年に地元・福岡でスカウトされると、やがて「CanCam」(小学館)の専属モデルとなった。けれど、それまでファッションにまったく興味がなく、「自分の身の丈に合っていない」と感じていた。

 高校では演劇部や絵画部に所属。11年には女優も始め、翌年出演した映画「桐島、部活やめるってよ」(ショウゲート)が大きな転機となった。橋本愛松岡茉優神木隆之介東出昌大ら才能あふれる同世代との共演は大きな刺激になった。また、この作品をきっかけに知名度が上がった結果、それまで隠していた「オタク」というパーソナリティーを公言できるようになったのも大きかった。

 アニメ好きはよく脇役など自分ならではのキャラが好きだと言う人が多い。けれど、山本は違う。「主人公が好き」とてらいなく言う。「『私は主人公をやりたい』と言える自分でありたい」(「BuzzFeed Japan」18年3月16日)と。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動