出川哲朗まで初出演…NHK紅白「審査員制度」の疑問と矛盾
タレント・出川哲朗(54)が「第69回NHK紅白歌合戦」にゲスト審査員として出演することが話題になっている。
NHKに、ゲスト審査員をどのような基準で選出しているのか聞いてみると、「現在は、その年に活躍された方や話題になった方を中心に総合的に判断して、NHKが審査員としての出演をお願いしています」(担当者)と回答があった。
確かに、今年の出川はテレビCM起用社数が14社で男性タレント最多。しかし、出川の出演についてネット上では「審査できるの?」といった声や、「紅白に優劣をつける必要があるのか」といった“審査員制度”についての疑問が指摘されている。
言われてみれば、他の審査員の顔ぶれを見ても、安藤サクラや池江璃花子、永野芽郁、長谷部誠ら音楽に精通しているとは思えないメンバーばかり。
音楽ジャーナリストの渡邉裕二氏が言う。
「紅白自体が歌合戦ではなく、“特別枠”ばかりの余興になっています。歌手が存在をアピールする場で審査員は紅白に関係ありません。審査員メンバーを見ても分かるように、朝ドラ、大河枠が多く、NHKの番宣みたいな感じです。紅白出場歌手の中には今年、目立った活躍をしていない人も含まれています。審査員にスポーツ選手や文化人ら今年の顔になった人を起用することで、調整しているのだと思います。仮に和田アキ子さんが歌手で出場し、本気で審査されるのならば、『なぜ、出川に!?』と怒るかもしれません。NHKは出川さんに今年大流行となった、『チコちゃん』とのコラボを期待しているのかもしれません」