テレ朝の要素満載で…フジ月9「科捜研の男」は吉と出るか
6日に「3年A組―今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ=日曜夜10時30分)がスタートし、連ドラ“冬の陣”が始まった。続くのは7日スタート、フジテレビ“月9”の錦戸亮主演「トレース~科捜研の男~」だ。
「昨年に発表されたタイトルを見て、思わず『テレビ朝日か!』と……。実際、主演の錦戸が『大丈夫なんですか?』って言っていたくらいですから。フジテレビは明らかにテレ朝で長く続く『科捜研の女』を意識していますよね」と、テレビ誌記者は苦笑い。
さらに、テレ朝ドラマのイメージが強い船越英一郎がベテラン刑事役でレギュラー出演とあって、ネット上では「パクリ?」「炎上商法?」ともささやかれている。
「テレ朝のパクリでもパロディーでもなく、元科捜研研究員によるコミック原作のドラマ化なんですけど、原作のタイトルを使わずに『科捜研の男』としたからにはいろいろ言われても仕方ありませんね」と、テレビコラムニストの亀井徳明氏はこう続ける。
「『科捜研の男』ほど露骨じゃないですけど、新ドラマのラインアップを見ていると、フジテレビに限らず、どこもテレ朝的な要素を取り入れようとしているのが見えますね。テレ朝ドラマの得意な1話完結の事件ものが目立つ。特に弁護士もの。『スキャンダル弁護士 QUEEN』(フジテレビ=木曜夜10時)、『イノセンス 冤罪弁護士』(日本テレビ=土曜夜10時)、『グッドワイフ』(TBS=日曜夜9時)と、示し合わせたかのように、各局3枠あるGP帯のドラマのうちの1本が弁護士ものというのは珍しいですね」