「いだてん」低迷は想定内 NHK大河にクドカン起用の狙い
「クドカンは記憶に残るが記録に残らない脚本家と言えるかもしれません。名作はたくさんありますが、決して高い数字を取ったわけではありません。NHKがクドカンを起用した狙いは将来的に若者の視聴者を呼び込むためでしょう。『西郷どん』の視聴率を見ても、最近の大河は作品の内容が悪くなくても数字に結びつかない傾向があります。テコ入れを考えて、朝ドラ『あまちゃん』で若い視聴者の発掘に成功したクドカンに大河をお願いしたのでしょう」
今回は実験的な意味合いもあるので、視聴率うんぬんではないということか。
「ストーリーのテンポの速さや情報量の多さに、高齢者がついていけず嫌気を差し、視聴率はひと桁にまで下がる可能性もあります。もっとも、低視聴率の方がいろいろと新しい試みができるので好都合かもしれません。紅白の目玉のように、少しずつサプライズを発表し、若い人向けに話題を広げていくと思います」
クドカン起用はNHKの戦略の一環のようだが、“ザ・大河”を楽しみにしていた視聴者にとってみれば迷惑な話かもしれない。
(視聴率はすべてビデオリサーチ調べ、関東地区)