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井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

天網恢恢、疎にして漏らさず…すべてがバレることを祈る

公開日: 更新日:

 コネを知ったから金を渡したんじゃないのか?地獄の沙汰どころか、五輪の沙汰こそ金次第だろが。あんな会見じゃ何の釈明にもならんわ。五輪に関わるヤツ皆が怪しく思えた。一致団結して沈黙を命じられていそうな疑惑だ。そんな“ワイロ五輪”の準備をさせられてる人間たちも気がそがれただろう。年明け早々、世界で一番、みっともないぞ。

「賄賂などとんでもない言いがかりだ! 断固闘って、私たちの正当性を証明してみせるぞ!」となぜ言えないんだ。正当に招致したのなら、堂々とフランス当局に怒れ。あの会長の情けなさそうな顔は何の威厳もない、ただ逃げている顔だ。天網恢恢疎にして漏らさず。そのうちすべてのザマアがバレることを祈るよ。

 もっと愚かな話も。JR東日本が東北新幹線の「盛岡」から「新青森」区間にさらに騒音対策をして、最高速度を時速260キロから320キロ運転に上げるという。「東京」から「新函館北斗」まで今、4時間2分かかるそうだが、その区間を6分縮め、青函トンネルの速度も上げたら10分以上縮んで3時間50分になるんだと。“4時間の壁”を切ると、北海道空路と競争できて、北海道新幹線の赤字も減るというのだ。盛岡と新青森の間に暮らす田舎の人たちにはますます迷惑な風景環境になり、ますます取り残されるだけだ。「狭い国土を広く使うには電車の速度を半分に落とせ。2つの地域を高速で結べば途中の地域は廃れてしまう」と警鐘を鳴らした経済学者もいたのに。

 たった10分縮めて、何の御利益があるというんだ。知恵のない話だ。

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