やさぐれ“オッサン歌手”を熱演…高橋和也が語る中年の心得
「今回の撮影で勉強させていただいたことがあって……みなさん、あちこち傷んでいる古い家でも、それを当然のこととして、愛情を持って淡々と暮らしていらっしゃる。すぐ取り壊したりせずにね。(演じている)龍二はボロ宿に文句ばかり言っていますが、実は僕、古いものが好きなんですよ(笑い)」
――龍二と春子の丁々発止の掛け合いも見どころだと思いますが、春子役の深川さんはいかがでしたか。
「クランクインの時、(深川)麻衣ちゃんは、にこやかな笑顔で挨拶してきてくれて、『この子とはうまくやれるだろうな』と直感したんです。まさにその通りでした」
――高橋さんにとっては娘のような年齢ですね。
「そうです。設定上も家族のような関係ですからね。彼女とだからこそ、この掛け合いができたんじゃないかと思います」
――劇中で龍二が春子に向かって、「オッサンのポテンシャルなめんなよ! くぐり抜けてきた修羅場が違うんだよ!」と啖呵を切るシーンなどは、中年にはグッときます。