空いた時間は映画館へぶらり アル・パチーノが好きでした
休日の過ごし方も、ごく普通のようだ。
「時間が空けば、近所の映画館に足を運んだりもします。最近ならアカデミー賞の作品賞や助演男優賞を受賞した『グリーンブック』を見てきました。演技の勉強というのもありますし、映画はよく見ますね。海外の役者でいうと、昔はアル・パチーノ(78)が好きでしたね。『ゴッドファーザー』シリーズがそうですが、彼はやはり“目ヂカラ”がすごいですから。セリフは少なめで、目で演技できる役者です」
当然ながら、松平も役柄が決まると、各種の資料を取り寄せて役になり切る作業をする。
「役が決まったら、どういう生きざまをしたのか調べてみます。想像し、その人物に成り切ってみる。89年に日本テレビの年末スペシャル『奇兵隊』で主人公の高杉晋作を演じたのですが、逆に幕末くらいの人物は写真が残っていますので、かえって難しい面もあります。高杉の顔も細面で、頬がこけて精悍な目をしています。視聴者が自分と高杉の顔を見比べて違和感がないよう、かなり減量して撮影に臨みました。高杉は最終的には結核という当時としては不治の病で亡くなっていますので、なるべく彼に近づけるため、2カ月くらい絶食に近いことをして、10キロくらい痩せました」