話題の映画「主戦場」保守論客が騒ぐほどヒットの自業自得
「ダマされた」「肖像権の侵害だ」――。
話題のドキュメンタリー映画「主戦場」を巡って、取材を受けた保守系論客たちが怒っている。
この映画は日系米国人のミキ・デザキ氏(36)が従軍慰安婦問題を追究するために、保守派とリベラル派の両陣営の30人をインタビューした労作。従軍慰安婦のほか南京事件や教科書問題、日米安保問題など論点は多岐にわたっている。「LGBTには生産性がない」の論文で有名な自民党の杉田水脈衆院議員やケント・ギルバート氏などの保守派が出演した。4月20日に都内1館のみで公開され、全国43館まで拡大した。
5月30日、映画で「歴史修正主義者」などと紹介された3人が都内で会見。「新しい歴史教科書をつくる会」の藤岡信勝副会長は「上智大大学院のデザキが学術研究として申し込んできたので承諾した」「グロテスクなプロパガンダ」と批判した。
自分たちのような従軍慰安婦に否定的な人を取材した後で反対意見の論客に反論させた手法をやり玉に挙げ、商業映画として公開するとは聞いていなかったと主張。ただ、発言内容の訂正は求めていない。要するに自分たちを“悪役”として出演させたことに怒り心頭のようだ。