東京出身の芸人に憧れ…地方出身の落語家は苦労する?
先週木曜日、駅の売店でゲンダイを買ってるおじさんに「明日金曜日も買ってね、僕連載してるから!」って声かけたら、「鬼丸さん? 読んでるよ」と答えてもらいましたゲンダイ草の根運動開催中の三遊亭鬼丸です。
ところで今週は我らが演芸界の至宝、紙切りの林家正楽師匠が連載をしてます。正楽師匠と一緒に飲んでいつも感じることに「東京出身の芸人だなぁ」というのがあります。江戸っ子でぇいなんて落語の中では言ってても、意外と落語界でちゃんと東京出身の人って多くはないんですよね。正楽師匠の世代だとまだ東京出身の方が多いですが、我々世代なんか東京出身は数えるほど。ここでの東京っていうのは、まぁその、あれですよ、23区じゃないところはまぁそういうことで。
さて芸人が東京出身で子供の頃から親や祖父母に寄席に連れて行かれながら演芸に興味を持ってこの世界へってのは我々の世界ではエリートコースですよね。東京出身芸人のカッコいいところは、なまらない、東京の土地勘がしっかりある、古い芸人のこともよく知ってて、さらに普段の振る舞いもスマート。そしてちょっとシャイ。もちろん正楽師匠は全部該当しますよ。