山里さん&蒼井さんの結婚報道を見て思う「捨てる」の覚悟
昨年10月に始まった当コラムもついに連載30回! 「続けることに意義がある」という信条のもと役者人生を歩んできた身としては、何事も始めたことには責任を持ちたい、この連載もまたしかり、というわけで小手伸也です!(華のある人生を過ごすその日まで)
さて、そんな「継続」というテーマで最近、演劇人として動揺を禁じ得なかったニュースといえば、「演劇集団キャラメルボックス」の活動休止とその運営事務所の倒産。僕もかつて大手舞台制作会社の倒産に巻き込まれ、四十路にしてバイト生活を再開した過去があるので(皆さまご存じ)、金銭的な内情を思うと複雑な気持ちになるのですが、それ以上に「キャラメルボックス」という業界的にも一流のブランド、早稲田出身の先輩劇団として常に憧れの対象であり、多くの同業者に影響を与え続けた彼らですら「継続」は難しいこの時代に、改めて演劇界の未来を考えてしまいました(自分の劇団を10年近く休止している身で偉そうなことは言えませんが、復活は必ずあると信じています)。
本当に続けたいことを続けるためには、何かを一度「手放す、捨てるという覚悟」も必要で、活動休止の決断もその一つの形だといえるでしょう。その文脈で、僕は山里亮太さんと蒼井優さんの結婚報道を思いました(唐突)。