ユン・ジョンビン監督「絶対に正しいと信じてはいけない」
――韓国でのほか、カンヌで称賛され、日本でもヒットしています。
「南北に関連した映画はたくさんつくられてきましたけど、本作は北朝鮮を内側から描写した初めての映画だからかも知れません。飢えた子どもたちが、ぼろをまとい、ごみの山の中をさまよう場面もあります」
――これから見ようという方々へ。
「繰り返しになりますが、何でも絶対的に正しいと信じてはいけない気がします。私たち一般人は権威に弱く、情報や世論を操作されているか分からない。もちろん、信じなさすぎることも問題ですが、常に裏には見えない何かが存在していると思いますし、批判的に受け取る必要があると考えます。可能なかぎりその裏に迫りましたので、そのあたりを考えて見ていただけると幸いです」
シネマート新宿ほか全国順次公開中。
(聞き手=長昭彦/日刊ゲンダイ)