大谷を後押しするメジャーの「出産ジンクス」 ダルや田中将も過去に好成績、ロバーツ監督も太鼓判
ドジャース・大谷翔平(30)が日本時間21日のレンジャーズ戦で、産休制度である「父親リスト」入りから復帰した。
レ軍投手陣に苦戦して3打数無安打に終わり、第1子誕生の祝砲となる一発は出なかったが、八回の第4打席に四球で出塁し、決勝点をお膳立てした。
試合前に報道陣に対応したデーブ・ロバーツ監督は「彼とマミコ(夫人)に健康なベビーが生まれて良かった。父親になったことで、前例のないパワーを発揮するだろう。120マイル(約193.1キロ)の打球を見ることができるのではないか」と、さらなる活躍に期待を寄せた。
超人的な打球速度を記録するかどうかはともかく、一層の飛躍は見込めそうだ。
2011年に導入された父親リストを利用して、夫人の出産に立ち会った選手は、その年に活躍するケースが少なくないからだ。
13年の青木(当時ブルワーズ)、川崎(同ブルージェイズ)を皮切りに、大谷を含めて日本人選手だけでも、7人が父親リストに入っており、それなりの活躍を見せている。
22年に聖子夫人の第5子の出産に立ち会ったパドレス・ダルビッシュ有は同年、30試合に登板し、16勝8敗、防御率3.10。メジャー1年目の12年以来となる自己最多タイの16勝を挙げ、ワイルドカードでのポストシーズン(PS)進出に貢献、そのPSでは4試合で2勝1敗と気を吐いた。オフにはナ・リーグのサイ・ヤング賞投票で8位に入った。
ヤンキース・田中将大(現巨人)は、まい夫人の出産に16年(キャンプイン直前)、19年と2度立ち会った。
16年はメジャー3年目にして初の規定投球回に到達して14勝4敗、防御率3.07はリーグトップのブルージェイズ・サンチェスと0.07差の3位だった。19年は日本人投手初の6年連続2ケタ勝利(11勝9敗)をマーク。代替選手として出場した球宴で日本人初の勝利投手になった。