文春砲で改名を余儀なくされた元・羽生ゆずれないさんは今
当然ながら仕送りはストップ。財布には数万円しか残っていない状態での再出発だった。
「住み込みは1年半くらい。貧乏なので店の賄いで食いつないでました」
だが、羽生選手の活躍とともにテレビ出演も増えていった。
「金メダルを獲得された当日から、仕事のオファーが殺到。それまでの30倍くらいの勢いでしたから、夢を見てるのかと思いましたよ。アハハハ」
そんな最中の文春砲。仕事への影響は?
「そりゃあ大きかった。営業も発売日以降、パッタリなくなりました。でも、いつまでも“羽生バブル”に甘えていられませんから、逆にいいチャンスだったのかも。苦しい時も物マネを諦めなかったため、今は月に数本ですが、営業の仕事も戻ってきてますし、もっと自分ならではの芸を磨いて本当のメジャーになりたいですね」
店から徒歩圏内の木造アパートに一人暮らしだ。
(取材・文=高鍬真之)