昭和から平成を駆け抜け令和に至る 歌姫たちの「現在地」
昭和から平成と歌謡界を牽引した女性アイドル歌手。数々のヒット曲を飛ばし人気を博した一方で、スキャンダルも常につきまとっていた。
70年代に活躍した山口百恵さん(60)の引退とすれ違うように1980年に現れたのが松田聖子(57)だった。百恵さんに代わり聖子ブームをつくったが、生き方はそれまでのアイドル歌手の既成概念を崩すようだった。アイドルとの「熱愛・破局」を経て俳優と電撃結婚→出産→離婚を経験し、その間に不倫疑惑も数々報じられた。現在は3度目の結婚になる医師と生活を送る。それでも人気は不変。音楽関係者は、「百恵さんとは違った意味で聖子のブレることのない生き方は女性に支持された」と話をしていた。ママドルになった今も我が道を貫いている。
聖子の2年後には中森明菜(54)が現れた。アイドル離れした歌唱力で「少女A」など次々とヒット曲を出し聖子と「2強」時代を形成。覇を競った。
「70年代は似たようなアイドルが出てきてファンが分散されたが、百恵だけは異質だった。無表情で意味深な歌詞を歌う姿は女性も魅了した。聖子は一転、ぶりっ子。明菜は不良っぽさ。個性豊かな魅力でファンの心を掴んだ」(音楽関係者)